「御宿The Earth」はグループの中でも「大人の宿」として、経営者の皆様に多くご利用いただいております。様々な業界の方から、会話の中で経営戦略や方針などを伺うことで、宿泊業の今の在り方を考えるきっかけをいただけ、視野も広がったように感じます。これも若女将というポジションをいただけたからこそ。トップの方々とお話をする機会が多くなり、自分自身の成長にもつながっていることを実感しています。このような貴重な体験をさせていただけるのもこの仕事の魅力だと思います。
女将というと旅館の顔というイメージがあります。それなので若女将に就任した当初は、私が前に出て積極的にサービスをしていかなければいけないと気負い込んでいました。ところがここは、大人の方々がおみえになりプライベートな時間を楽しまれる場所だと気づき、今では「あえて一歩下がったサービス」を心掛けています。お客さまを見守りながら一歩下がったところで「最低限」でも「最高」のおもてなしができるよう、日々精進しています。
サービスの仕方は、お客さまが100人いたら100通り以上あります。何が正解かはマニュアルにも書いてなければ、ハウツー本にも載っていません。一度成功した事例でも、他のお客さまに同じことをして成功するとは限りません。お客さま一人ひとりを理解して、目の前にいるお客さまの状況に最適かつ最善のサービスを提供することは、サービス業に従事している者の永遠の課題だと思います。そこで若手スタッフの手助けをしたり成果が得られるよう指導したり、時には見守ることも私の仕事だと思っています。お客さまからのお褒めの言葉、とくに他のスタッフへのお言葉を頂戴すると、とても嬉しく誇らしく思えます。そうした機会があることが、私の大きなやりがいにもなっています。
「御宿The Earth」は、5万4000坪の敷地がほとんど原生林という大自然の中の施設です。そうした自然を楽しむために訪れるお客さまが多いので、自然を大切にする優しい心を持った人たちと一緒に仕事をしたいと思っています。「サービスは気づきから」ですので、常に多方面にアンテナを張り、些細な事でもすぐに気が付くことが出来る人材であれば嬉しいです。また、小さな宿なので、スタッフを家族のように思い、思いやりを持って接することができる人に来ていただけたらと思っています。職場は和やかな雰囲気で、互いに助け合う風土があり、やってみたいを叶えやすい環境でもあると思います。
御宿 The Earth：若女将
