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再生事業をメインに地域の再開発に貢献

-宿泊事業-

株式会社サン・サービスは、ホテル・旅館の経営やリゾート施設の運営・管理をメインに行っております。なかでも「あかりを灯す運動」と称し、地域を中心に閉鎖した施設の再開発を手掛けているのが大きな特徴です。現在、「あかりを灯す運動」から生まれた紀北町の「ホテル季の座（ときのざ）」、「Villaお伽噺」、志摩市阿児町にある「心湯あそび　ねぼーや」のほか、第三セクターとして「孫太郎オートキャンプ場」の運営などを行っております。

-レストラン・外食事業-

2022年に経産省の事業再構築補助金を活用し、Villaお伽噺の敷地内にあるBBQハウスを”海女さんが暖をとる焚火（火場）”をイメージしたレストラン「Dining HIBA-火場-」としてリニューアルしました。
料理内容も地産地消はもちろん、魚種水揚げ日本一でもある紀伊長島の新たなるブランド「未利用魚」の開発にも取り組んでいます。本当は凄く美味しいが、いろいろな理由・問題で食卓や市場に出回らない魚種を積極的に取り扱う事で、新たな地域の宝を全国に発信して行きたいと考えます。

-海外事業-

2003年に水産物を主力としたアジア市場への進出を目指し、海外事業部を立ち上げました。最初の挑戦はミャンマーに事業所を開設し、自社所有船で水産技術の指導や人材育成、未開拓品の掘り起こしでした。日本の船がミャンマーの港に入ったのは、当時国内初の快挙でした。
世界各国から水産品や穀物を輸出入し、インドネシアからはカポック綿の輸入を主力とし、同時に中国市場に向けて伊勢志摩産のなまこを伝統的な製法で自社加工・販売するまでになりました。

伊勢志摩の海の恵みを活かした自社ブランド「伊勢のうまいもん屋」では、オンラインショップで乾燥なまこを中心とした自社ブランド商品を販売しています。さらに、なまこの成分に着目したサプリメントも開発・販売しています。私たちは、伊勢志摩の食材を世界に広めることで、新しい食文化の創造に貢献しています。

地域との連携をはかりながら、
先代がともした灯りに彩りを添えていきたい。

「あかりを灯す」という再生事業は、地域の再開発に直接つながるとても意義深い事業だと思っています。灯りをともすということは先代がやってくださったので、私がやるべきことは、その灯りをどう大きくしていくかということ。一つの灯りを大きくするのか、たくさんあかりを灯していくのか、そういうことを意識しながら取り組んでいきたいと考えております。今後はインバウンドのマーケットも大きくなってくると思いますので、マーケットバランスを考えながらやっていく必要もあるでしょう。

ともした灯りをいかに色付けしていくかということに関しては、地域や官民が一体となって考えていくことも大切だと思っています。「季の座（ときのざ）」や「Villaお伽噺」は、2021年、リニューアルにより高質化を図り、ペット同伴やワーケーションといった付加価値をつけたセールスを展開しておりますので、それらの状況も見極めながら次の展開を図っていくつもりです。

紀北町に関しては2023年、「季の座（ときのざ）」の隣接エリアに、町の整備開発事業としてビーチやプール、管理棟などがオープンします。新たな観光スポットとして注目を集め、町の発展につながっていくことが楽しみです。このように地域と一緒になって観光資源開発を行っていけるところが、サン・サービスの特色であると同時に仕事の醍醐味でもあると思っています。

このほか、地元の漁師さんと連携しながら未利用魚を使った水産加工品の開発を検討したり、新たに欧米マーケットの開発を視野に入れた新商品の企画を検討したりするなど、海外事業の分野での取り組みにも積極的にチャレンジしていきたいと考えています。